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≪会員トーク 4月号≫ 富山県倫理法人会 会員 島田 渉 氏
≪会員トーク 4月号≫ 
富山県倫理法人会 会員 島田 渉 氏

【自己紹介】

皆さま、はじめまして。
富山市針原中町で自動車の板金塗装工場「たつみ自動車」を経営しております、島田 渉と申します。

私は長年、自動車修理一筋で歩んでまいりましたが、同業である小林会長とのご縁をきっかけに、令和5年12月、倫理法人会に入会させていただきました。

今回、会員スピーチの機会をいただきましたので、入会から1年が経った今、私が感じていることや実践してきたことについてお話ししたいと思います。

 

【入会のきっかけ】

私が入会したのは、令和5年12月のことです。

私は長年、現場一筋でクルマに向き合ってきました。父が築いてくれた土台の上で、「とにかく目の前の仕事に全力を尽くす」ことを信条に、ここまでやってきました。

しかし、時代の流れと共にお客様の層も変化し、「このままでは厳しい」と感じる場面が増えてきました。何か打開策を見つけたいと思いながらも、なかなか答えが出ずにいた時、小林会長からお声がけいただいたのです。その瞬間、何か運命のようなものを感じ、「これは救いの手かもしれない」と思いました。

初めてオリエンテーションに参加した際は、その熱気に圧倒され、正直「なんだか異様な空間だな」と思ったのも事実です(笑)。それでも、なぜか迷いはなく、その場で即入会を決め、正式に12月に入会いたしました。

ただ、私にとっては勢いで入会したようなもので、朝のモーニングセミナーに参加すること自体が、すでに大きな挑戦であり実践でした。最初は、あの早朝に集まる皆さんのエネルギッシュな姿に驚きましたが、もし入会を断っていたら、何も変わらなかったし、良い刺激も得られなかったと思います。

 

【実践と気づき】

まずは倫理を学ぶために、モーニングセミナーへの継続参加、そして『万人幸福の栞』や『職場の教養』を読むことから始めました。

振り返ると、入会を即決し申込書を書いたこと自体が『万人幸福の栞』にある「今日は最良の一日。今は無二の好機」という教えに重なっていたことに気づき、深く感銘を受けました。

さらに、身近なところから始めようと「後片付け」「整理整頓」「靴を揃える」「周囲の清掃」など、日常の小さな実践にも意識を向けるようになりました。「得るは捨つるにあり」という言葉が、まさに今の自分に響いています。

家庭でも、早起きを心がけ、家事にも積極的に取り組むように。特に印象に残っているのは事務所の断捨離です。大きなソファを処分し、中央にテーブルと椅子を3脚だけ置いたシンプルなレイアウトに変えたところ、お客様からも「すっきりして気持ちがいいですね」と好評をいただきました。これも倫理の学びを実践した成果の一つだと感じています。

1年を振り返る中で、これまで見えていなかった自分にも気づくことができました。

  • 自己中心的だったこと
  • 何でも周囲のせいにしてきたこと
  • 人を信じられなかったこと
  • 家庭を顧みなかったこと

こうした課題に気づけたこと自体が、私にとって大きな成長でした。

 

【仕事を通じての思い】

最後に、私の本業である自動車修理についてお話しします。

これからもクルマの仕事に携わっていく中で大切にしていきたいことは長年この仕事を続けてきてクルマというのは単なる移動手段にとどまらない、ということです。
お客様がクルマと共に過ごした時間、旅の思い出、家族との絆など――様々なストーリーが詰まった、大切な存在なのです。

だからこそ、私たちの仕事は「ただ直す」だけではなく、お客様の“心”にも寄り添うことが求められるのではないかと感じています。

事故にあったお車をお客様自身が持ち込まれることも多いのですが、クルマは大破していても、お客様が無事であると「車が守ってくれたんだな」と思う瞬間があります。
そんな「家族の一員」のようなクルマを、真心を込めて修理することで、お客様の気持ちにも寄り添えたらと思っています。

そして、お客様からの「ありがとう」という言葉を励みに、日々精進してまいります。

ご清読、誠にありがとうございました。